運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「その後、勇者エリアスはどうなったと思います?」
「どうって……、ルミナリアを救った英雄として、王家に仕えた……とか?」
思い返してみれば、ルミナリアが滅んだ経緯も勇者のその後もよく知らない。あごに指をあて、考え考え答えるセレナを見て、リディアは得意げに話す。
「少し違いますわよ。イザベラが封印されたあとも、彼女に召喚された大量の魔物たちは王都で暴れ回り、王族はことごとく襲われ、唯一、生き残ったアードラー家は王都よりはるか離れた辺境の地にたどり着いて難を逃れたのです」
「その魔物も……、エリアスが?」
「ええ。エリアスは決してあきらめなかった。教皇と力を合わせ、王都の民を守り抜き、一度は魔物に奪われた王城を奪還しましたの。ルミナリアは実質滅び、エリアスはアルナリアを建国したのですわ」
「じゃあ、エリアスがアルナリアの初代国王なの?」
「そうですわよ。エリアスの正式な名は、エリアス・アルナリア。しかし、彼は誰とも結婚しなかったので、兄である公爵家長男の子息を養子として受け入れ、二代目国王としたようですわね」
「いずれにしても、アレクシス殿下は勇者の血筋ってことね」
辺境に逃れたアードラー家の子孫が、娘をアレクの婚約者にと望むのは、王族に返り咲くことが目的だろうか。いや、返り咲くなんてかわいいものではないのかも。おそらく、本当の目的は、王家の奪還。その打算をわかっていて、アレクもアードラーを煙たがっているとすれば、辻褄が合う。
「そういうことですわね。……あーもうっ、どうしてこんな大切なことを学んでおかなかったのかしら。もっと興味深いことがあるかもしれませんわよっ」
「どうって……、ルミナリアを救った英雄として、王家に仕えた……とか?」
思い返してみれば、ルミナリアが滅んだ経緯も勇者のその後もよく知らない。あごに指をあて、考え考え答えるセレナを見て、リディアは得意げに話す。
「少し違いますわよ。イザベラが封印されたあとも、彼女に召喚された大量の魔物たちは王都で暴れ回り、王族はことごとく襲われ、唯一、生き残ったアードラー家は王都よりはるか離れた辺境の地にたどり着いて難を逃れたのです」
「その魔物も……、エリアスが?」
「ええ。エリアスは決してあきらめなかった。教皇と力を合わせ、王都の民を守り抜き、一度は魔物に奪われた王城を奪還しましたの。ルミナリアは実質滅び、エリアスはアルナリアを建国したのですわ」
「じゃあ、エリアスがアルナリアの初代国王なの?」
「そうですわよ。エリアスの正式な名は、エリアス・アルナリア。しかし、彼は誰とも結婚しなかったので、兄である公爵家長男の子息を養子として受け入れ、二代目国王としたようですわね」
「いずれにしても、アレクシス殿下は勇者の血筋ってことね」
辺境に逃れたアードラー家の子孫が、娘をアレクの婚約者にと望むのは、王族に返り咲くことが目的だろうか。いや、返り咲くなんてかわいいものではないのかも。おそらく、本当の目的は、王家の奪還。その打算をわかっていて、アレクもアードラーを煙たがっているとすれば、辻褄が合う。
「そういうことですわね。……あーもうっ、どうしてこんな大切なことを学んでおかなかったのかしら。もっと興味深いことがあるかもしれませんわよっ」