運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
唐突に、リディアは悶絶するように身体を揺らし、本を鼻先に近づけるようにしてのぞき込む。そのとき、後ろの方で静かに扉の開く音がした。
セレナが振り返ると、滅多に人の来ない図書館の入り口に、豪奢なドレス姿の少女が立っていた。
「アレク様に、セレナはここにいると聞いて……来てしまいました。あ、あの……お邪魔ではありません……よね?」
もじもじとドレスのすそをいじりながら近づいてくるのは、クラリス・サマセットだった。
「クラリス……。わざわざ私に会いに?」
驚いたセレナがあわてて駆け寄ると、彼女はパッと表情を明るくする。
「はい。このところ、アレク様とお忙しくしていると、レオン様からお聞きして……そういうことでしたら、私にもお力になれることがあるのではないかと思いまして」
「そういうことって?」
「わかっているんです。セレナがアレク様と結ばれる運命だということは」
「えっと……、クラリス、それはー……」
「ですから、四人でお茶会をしませんか? アレク様にはレオン様からお話してくださるそうです」
ほんの少し、クラリスは胸を張る。彼女は本当に純粋で無鉄砲なお人好しらしい。
「お茶……会、ですか?」
つまり、これって……ダブルデートみたいなことよね。嫌な冷や汗が背中に浮かぶのを感じながら、戸惑ってうすら笑いを浮かべると、いきなりリディアが間に割って入ってくる。
「どういうことですの? セレナさんっ」
「それは私にも……。たぶん、クラリスは気を利かせて……」
「違いますわよ! どうして、クラリス様を呼び捨てなさっているの! ずるいですわっ」
「ずるいって……」
セレナが振り返ると、滅多に人の来ない図書館の入り口に、豪奢なドレス姿の少女が立っていた。
「アレク様に、セレナはここにいると聞いて……来てしまいました。あ、あの……お邪魔ではありません……よね?」
もじもじとドレスのすそをいじりながら近づいてくるのは、クラリス・サマセットだった。
「クラリス……。わざわざ私に会いに?」
驚いたセレナがあわてて駆け寄ると、彼女はパッと表情を明るくする。
「はい。このところ、アレク様とお忙しくしていると、レオン様からお聞きして……そういうことでしたら、私にもお力になれることがあるのではないかと思いまして」
「そういうことって?」
「わかっているんです。セレナがアレク様と結ばれる運命だということは」
「えっと……、クラリス、それはー……」
「ですから、四人でお茶会をしませんか? アレク様にはレオン様からお話してくださるそうです」
ほんの少し、クラリスは胸を張る。彼女は本当に純粋で無鉄砲なお人好しらしい。
「お茶……会、ですか?」
つまり、これって……ダブルデートみたいなことよね。嫌な冷や汗が背中に浮かぶのを感じながら、戸惑ってうすら笑いを浮かべると、いきなりリディアが間に割って入ってくる。
「どういうことですの? セレナさんっ」
「それは私にも……。たぶん、クラリスは気を利かせて……」
「違いますわよ! どうして、クラリス様を呼び捨てなさっているの! ずるいですわっ」
「ずるいって……」