運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「それは、復活の予言があったからじゃない?」
「自身が復活の鍵になるとわかっていましたのよね? 行かなければ、イザベラが復活することもないはずですわ」

 リディアの疑問はもっともだった。

「殿下はわかっていて、ほこらに行ったんだとは思うけど……」
「承知だったとおっしゃるの? まあ、あのころは魔物が各地で現れていましたし、行かなければならない何かがあったのかもしれませんわね」

 王太子として、イザベラの復活を恐れるわけにはいかなかっただろう。むしろ、結界塔のオーブを修復させるために、復活を望んでいたのかもしれない。

 なぜ、そんな危険を冒してまで? と尋ねても、すべての運命を受け入れているように見えるアレクなら、アルナリアの民を守るために当然の行動を取ったまでと答える気がした。

「それで、今度は何を調べていますの?」
「実は……、あの刻印を消す方法はないかなって」
「消すですって! どうやって?」
「それを調べてるの」

 ちょっと笑ってしまうが、セレナは真剣だった。すぐに、リディアも真面目な目をする。

「つまり、セレナは呪いを解きたいということですわね?」
「そうよ。リディアは何か知らない?」

 方法さえわかれば、できる。自分はイザベラなのだから。できないはずがない。

 尋ねると、リディアはふっと目を細める。
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