秘密の多い後輩くんに愛されています
「まさか、自業自得だとか思ってるんじゃないでしょうね?」
侑里の言葉にウーロンハイを流していた喉がゴクリと鳴った。
「エ、エスパー?」
「舞花ほどわかりやすい人間はいないから。自業自得なわけないでしょ。舞花先輩〜舞花先輩〜って散々、泣きついてきてたのはあっち。それに上に取り入るならもっと他にやり方があるっての」
私よりも怒りの感情をあらわにする侑里にいい友達をもったなと改めて感じる。
私もどんな時だって侑里の味方でいたい。
「ありがとう。侑里みたいな友達がいて私は幸せ者だよ」
「私は舞花の世話焼きで優しすぎる所を見てると時々、イライラするけどね」
残りのビールを一気に飲み干して、おかわりを注文する侑里に自然と笑みがこぼれた。
「そこは私もでいいでしょう。もー、素直じゃないんだから」
「私はいつでも素直よ。それよりも、人一倍落ち込みやすい舞花が思ったよりも平気そうなのが不思議なんだけど」
「あーそれは……」
清水さんの言葉には確かに心を痛めたし、あのまま話が終わっていたら私は立ち直れなかったかもしれない。
もし、今、侑里の目に映る私が平気そうに見えるなら、それは上田くんがいてくれたからだろう。
「実は給湯室には上田くんもいて」
「上田ってあの……隅のデスクで黙々と仕事してるメガネの子?」
「うん」
「その上田がどうしたの?」
私は給湯室で聞いた話を全て侑里に話した。
侑里の言葉にウーロンハイを流していた喉がゴクリと鳴った。
「エ、エスパー?」
「舞花ほどわかりやすい人間はいないから。自業自得なわけないでしょ。舞花先輩〜舞花先輩〜って散々、泣きついてきてたのはあっち。それに上に取り入るならもっと他にやり方があるっての」
私よりも怒りの感情をあらわにする侑里にいい友達をもったなと改めて感じる。
私もどんな時だって侑里の味方でいたい。
「ありがとう。侑里みたいな友達がいて私は幸せ者だよ」
「私は舞花の世話焼きで優しすぎる所を見てると時々、イライラするけどね」
残りのビールを一気に飲み干して、おかわりを注文する侑里に自然と笑みがこぼれた。
「そこは私もでいいでしょう。もー、素直じゃないんだから」
「私はいつでも素直よ。それよりも、人一倍落ち込みやすい舞花が思ったよりも平気そうなのが不思議なんだけど」
「あーそれは……」
清水さんの言葉には確かに心を痛めたし、あのまま話が終わっていたら私は立ち直れなかったかもしれない。
もし、今、侑里の目に映る私が平気そうに見えるなら、それは上田くんがいてくれたからだろう。
「実は給湯室には上田くんもいて」
「上田ってあの……隅のデスクで黙々と仕事してるメガネの子?」
「うん」
「その上田がどうしたの?」
私は給湯室で聞いた話を全て侑里に話した。