秘密の多い後輩くんに愛されています

「俺、塗り薬とか絆創膏を買ってくるんで、白鳥先輩は風呂場で傷を洗い流しててください」

上田くんはそう言うと私をマンションにひとり残して、近くのコンビニへと出かけていった。

玄関に一足も靴が出ていなかったことや、私が急に訪ねても平気だったことから察するに、おそらく一人暮らしなのだろう。

「社会人二年目でタワマン住み……。上田くんって一体何者?」

上田くんといると謎が深まる一方だ。

バスルームもまるでホテルのように整えられていて、ここで血を流すのはなんだか気が引ける。

「ささっと洗ってささっと出よう」

破れたパンストを脱いで、スカートを太ももまでたくし上げる。

シャワーが傷口に触れた瞬間、ビリリと痛みが走った。

持っていたハンカチで足を拭いていると玄関からピッと音がして上田くんがバスルームに姿を現す。

「遅くなってすみません」

「全然。何から何までありがとう」

リビングに移動したあと、上田くんは慣れた手つきで傷の手当てをしてくれた。

両膝には大きな絆創膏が二枚べたりと貼られている。

月曜からはスカートじゃなくて、スラックスで出社しよう。

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