秘密の多い後輩くんに愛されています

「どうかしましたか?」

「う、ううん」

「じゃあ、塗り薬と絆創膏代だけお願いします。これは俺が勝手に買ったものなので」

テーブルに置かれたのは、私がよく飲んでいるコンビニの抹茶ラテだ。

「これも私が好きなやつ。上田くんってよく人のこと見てるんだね」

「違います」

即座に否定されて顔から火が出る思いだった。

上田くんは私が好きだから買ってきたなんて一言も言っていない。

たまたま手に取っただけかもしれない抹茶ラテを私のために選んでくれたと思うなんて、あまりにも自意識過剰だった。

「さっき言ったことは嘘なんです」

「さっきって……どれ?」


思わず首を傾げた。
何か嘘をつかなければならないような場面なんてあったっけ?

「白鳥先輩が甘いコーヒーを好きなのは給湯室で見かけたからだってあれです」

「ああ……!」

私が派手に転ぶ前にしてた話ね。

「本当は白鳥先輩のことを見ていたから知ってたんです。甘いコーヒーが好きなことも、ここの抹茶ラテが好きなことも」

「それって……」

「ずっと前から白鳥先輩のことが好きでした」

今まで接点のなかった上田くんから突然、好きだと言われて驚きを隠せない私。

それにずっと前って……?


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