秘密の多い後輩くんに愛されています

「もしかして、君があの白鳥さんかい?」

上田社長は私のネームプレートを見て、ぱあっと顔を輝かせる。

笑った時の顔が暁斗によく似ていて、少しだけドキッとしてしまった。

「はい。そうです」

「いやー、君のおかげで暁斗がまだ会社に残る決心をしてくれたよ。ありがとう。また今度、うちにも遊びに来なさい」

「ありがとうございます」

「さぁ、用も済ませたしそろそろ帰ろうか。森山くんとは積もる話もあるだろうからね。君の話は息子からよく聞いてるよ」

「は、はい。社長……」

社長の後ろを歩く部長にいつもの面影はなかった。


***

撤収作業を終えた私たちは、それぞれ帰路につく。

私は明日が休みということもあり、暁斗の家に泊まることになった。


ベッドの上で肩を並べながら、今日一日のことを振り返る。

「暁斗って、お父さんに私の話してたんだね」

「うん。今日、会場に残ってたのも舞花先輩に会いたかったからだと思う。顔を合わせるたびに早く紹介しろってうるさかったから」

「何も知らずにお家にお邪魔して社長がいたらひっくり返るところだったよ。どうして黙ってたの?」


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