スパダリ御曹司は政略妻とベビーに一途愛を証明する
「い、いえ、全然! 最初は驚きましたが、嫌とかそういうわけではなくて、むしろいい方の驚きでした」
自分でも驚くくらい早口になり、恥ずかしくて最後には目を伏せた。
でも、嘘じゃない。最初はどうして私なのかと疑問には思ったが、嫌と感じたわけではない。
「本当に?」
ふいに顔を上げるとまっすぐな瞳に視線がぶつかる。
綺麗な黒色の瞳を前に一瞬止まって、私は自然とうなずいていた。
彼はなにかを考えながら、じっと私を見つめている。
なんだか熱っぽくも見える瞳に、私の心臓の音は不思議とどんどん大きくなっていく。
このままじゃ、彼にまで聞こえてしまいそうだ。
そんな思考が頭の中を巡った、そのときだった。