スパダリ御曹司は政略妻とベビーに一途愛を証明する

  静かに問う声。求められているのは恋愛感情ではなく、葉室家に入る覚悟。

 ――この結婚には恋愛感情なんて関係ない。

 今、彼に持ち始めている恋愛感情を戒めるように、そう言われている気がした。
 それは十二分にわかっている。

 だからこそ――。

「はい」

 私は力強くうなずいた。彼の表情がふっとやわらぐ。

「よかった。それなら、結婚式の日程が取れ次第、すぐに結婚しよう。もちろん新居も決めなくてはいけないな。ある程度の流れは、今日詰めていい?」
「……はい。よろしくお願いします」

 思った以上にあっさり話が進みだして、私は驚いていた。
 でも、勇気を出して聞いてみてよかったと思った。
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