スパダリ御曹司は政略妻とベビーに一途愛を証明する
***

 次の日の朝。

 アラームの音もせず、私はぼうっと目を覚ました。
 朝の光がまぶしい室内。天井は高く、いつもの自分の部屋ではないのがよくわかった。

 壁紙も、天井のライトも、カーテンも違う。そしてなにより……隣にいるのが朔也さんだという事実をしっかり突きつけられる。

 そっか。私、結婚して……それで……。

 昨日の夜の出来事にいきあたり、急に体がけだるく感じた。
 いや、感じるだけでない。本当に節々が痛いのだ。

 彼に愛されたうれしさはあるものの、正直に言って、いろいろと信じられなかった。
 好きな人の前で、自分も知らないすべてをさらけ出さなければならないなんて……。

 ふと我に返ってみたら、あんなにも恥ずかしい行為を朔也さんとしただなんて泣きたくなる。

「おはよう、七海」
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