完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
 私は最後まで言い訳させて貰えずに寝室に連れてかれ、押し倒される。
『不安なんだよ。この僕だって婚約していても凛音に魅せられたんだ。他の男に君を見せたくない』
 私の監視は日に日にキツくなっていった。

 第三形態の玲さんは恐ろしいくらいの束縛男だった。

 HIROと出会ったのは、彼が父のブランドのアンバサダーとして出席したパーティーだった。私はそのパーティーの最中も玲さんにピッタリつかれて出席した。

『お手洗い行ってくるね』
 私は恥ずかしそうに玲さんに耳打ちする。
行きたいわけでもないけれど、私が玲さんから逃れられるのはお手洗いに行く時だけだった。
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