敏腕自衛官パイロットの揺るがぬ愛が強すぎる~偽装婚約したはずが、最愛妻になりました~
「ほら、早く早く!」
「う、うん」
トクトクと鼓動が音を立てるのは、思いも寄らない再会を果たしたからか。彼と見つめ合う格好になりながら、ゆかりのもとへ不格好に足をもつらせながら急ぐ。
おかげで彼女の隣に立ったときに体勢を崩し、軽くぶつかってしまった。なにを動揺しているのか。
「ちょっ、大丈夫?」
「ご、ごめん」
驚くゆかりの前で、透矢が咄嗟に軽く腕を広げる。勘違いでなければ、彩羽を受け止めようとしたようだ。
「大丈夫?」
「……はい」
クスッと笑った透矢に尋ねられ、首をすくめて答える。
「その節はありがとう」
透矢の言葉に彩羽より先に反応したのはゆかりだ。
「ちょっと待って、その節はって!?」
落ちてしまうのではないかと心配するほど目を大きくさせ、彩羽と透矢を交互に見る。
「えっと、この前のパーティーで」
「ええっ? もしかして彩羽がカップルになった相手? ちょっ、嘘でしょう!? あのパーティーに三井さんがいたなんて、全然気づかなかった!」
声まで大きくなったゆかりに「しーっ」と人差し指を立てる。ファンサービスに並んでいた人たちはほぼ散っているとはいえ、少し離れた場所にはまだ観客がいる。
注目を浴びるような場所で、それもファンクラブがあるような人とカップルなどという話はタブーに違いない。
ゆかりは興奮しながら、透矢の隣に並ぶパイロットに「じつは婚活パーティーがあって」と話しはじめた。
「ブルーインパルスに乗っていたんですね」
その横で透矢に声をかける。
「惚れなおした?」
「ほ、惚れ!? ……その言葉は惚れてるのが前提ですから」
言葉に詰まりながらも訂正。透矢は楽しそうに笑う。
「それで彩羽さんは? カメラマン?」
彩羽が首から提げていたカメラを興味深そうに見て、透矢が尋ねる。
「う、うん」
トクトクと鼓動が音を立てるのは、思いも寄らない再会を果たしたからか。彼と見つめ合う格好になりながら、ゆかりのもとへ不格好に足をもつらせながら急ぐ。
おかげで彼女の隣に立ったときに体勢を崩し、軽くぶつかってしまった。なにを動揺しているのか。
「ちょっ、大丈夫?」
「ご、ごめん」
驚くゆかりの前で、透矢が咄嗟に軽く腕を広げる。勘違いでなければ、彩羽を受け止めようとしたようだ。
「大丈夫?」
「……はい」
クスッと笑った透矢に尋ねられ、首をすくめて答える。
「その節はありがとう」
透矢の言葉に彩羽より先に反応したのはゆかりだ。
「ちょっと待って、その節はって!?」
落ちてしまうのではないかと心配するほど目を大きくさせ、彩羽と透矢を交互に見る。
「えっと、この前のパーティーで」
「ええっ? もしかして彩羽がカップルになった相手? ちょっ、嘘でしょう!? あのパーティーに三井さんがいたなんて、全然気づかなかった!」
声まで大きくなったゆかりに「しーっ」と人差し指を立てる。ファンサービスに並んでいた人たちはほぼ散っているとはいえ、少し離れた場所にはまだ観客がいる。
注目を浴びるような場所で、それもファンクラブがあるような人とカップルなどという話はタブーに違いない。
ゆかりは興奮しながら、透矢の隣に並ぶパイロットに「じつは婚活パーティーがあって」と話しはじめた。
「ブルーインパルスに乗っていたんですね」
その横で透矢に声をかける。
「惚れなおした?」
「ほ、惚れ!? ……その言葉は惚れてるのが前提ですから」
言葉に詰まりながらも訂正。透矢は楽しそうに笑う。
「それで彩羽さんは? カメラマン?」
彩羽が首から提げていたカメラを興味深そうに見て、透矢が尋ねる。