キス魔なカレシ。
 「ふ、郁弥くん!?」

 やっぱり、振り返ると郁弥くんが居た。

 「うん。僕だよ?ねぇ、昨日のこ…」
 「お、おはよう!私、お手洗いに行ってくるね!」

 私は、郁弥くんが余計な事を言う前に、言葉を遮(さえぎ)ると急いで、トイレへと向かう。

 もう、本当に心臓に悪いよっ…!

 心臓がバクバクと煩い音を立てる。

 トイレの鏡に映る私の顔は真っ赤になっていた。

 「こんな、顔じゃ教室に行けないよ」

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