転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「ユニコーン……」
「ニコッ!」
あの子は「本当に心配したんだぞ」と泣きそうな鳴き声を上げ、私の胸に飛び込んできた。
「もう、大丈夫よ……」
「ユニィ~!」
ユニコーンの身体を優しく撫でつけていれば、段々冷静になってくる。
――結論を先延ばしにしたせいで、ディルクさんを傷つけてしまった。
もしもあの時、歩み寄る姿勢を見せてくれたことを素直に喜び、受け入れていたのなら……。
今も彼と、笑い合えていたのかな……?
「ユーニィ!」
あの子は私が口元を綻ばせた直後、何かを思い出したように出入り口の扉へ視線を移す。
そこにはドアへ背をピッタリとつけた、カルトンさんが立っていて……。
「落ち着いたか?」
「カルトンさん……」
今にして思えば、事情を知らない彼にもたくさん酷いことを言ってしまった。
私は勢いよく頭を下げ、謝罪をした。
「申し訳、ございませんでした……」
「オレをあんな風に拒絶できんのは、後にも先にもお嬢ちゃんくらいなもんだ。こういう気性の激しいところが、大人しい殿下には物珍しく写ったのかもしれねぇな……」
「ニコッ!」
あの子は「本当に心配したんだぞ」と泣きそうな鳴き声を上げ、私の胸に飛び込んできた。
「もう、大丈夫よ……」
「ユニィ~!」
ユニコーンの身体を優しく撫でつけていれば、段々冷静になってくる。
――結論を先延ばしにしたせいで、ディルクさんを傷つけてしまった。
もしもあの時、歩み寄る姿勢を見せてくれたことを素直に喜び、受け入れていたのなら……。
今も彼と、笑い合えていたのかな……?
「ユーニィ!」
あの子は私が口元を綻ばせた直後、何かを思い出したように出入り口の扉へ視線を移す。
そこにはドアへ背をピッタリとつけた、カルトンさんが立っていて……。
「落ち着いたか?」
「カルトンさん……」
今にして思えば、事情を知らない彼にもたくさん酷いことを言ってしまった。
私は勢いよく頭を下げ、謝罪をした。
「申し訳、ございませんでした……」
「オレをあんな風に拒絶できんのは、後にも先にもお嬢ちゃんくらいなもんだ。こういう気性の激しいところが、大人しい殿下には物珍しく写ったのかもしれねぇな……」