転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
 クリーム色の瞳が、切なげに揺れていた。

 普段の彼らしくもない反応を目にしたからか。
 何の前触れもなく職場へ押しかけたことを反省した。

「猛烈な嫉妬心をいだいたせいで、どうにかなってしまいそうだ」
「ご、ごめんなさい……。会いにこないほうが、よかったですか……?」

 ディルクさんの機嫌を損ねてしまったと反省しながら謝罪すると、彼は首を左右に振って否定してくれた。
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