転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「彼もシエルを、好ましく思っているようだ」
「ユニーン!」
先程まで黙って話を聞いていたこの子は、ディルクさんに話しかけられた直後――何かを伝えるために一際大きな鳴き声を上げる。
『チャンスを逃したら、駄目だよ!』
いつまで経っても何かと理由をつけてうじうじと悩んで、彼の手を取らないから。
ユニコーンは考える暇があればディルクさんの手を取るべきだと、私の背中を押しているのかもしれない。
一度結婚を了承したあと、やっぱりあなたを信じられませんでした。
なんて、言えるわけがない。
後戻りができない選択肢だからこそ、慎重になっているのが悪いのだろうか。
「私、間違ってる……?」
「ユーニィ!」
あの子は「そうだよ」と肯定するように私から身体を離す。
その後ディルクさんへ歩み寄り、胸元を優しく角で突いた。
「ユニコーン……」
まるで彼は悪い人ではなくて、信頼できる人だと、ユニコーンから言われているみたいだった。
――この選択が間違っているかもと考えるだけでも、恐ろしくて仕方なかった。
「ユニーン!」
先程まで黙って話を聞いていたこの子は、ディルクさんに話しかけられた直後――何かを伝えるために一際大きな鳴き声を上げる。
『チャンスを逃したら、駄目だよ!』
いつまで経っても何かと理由をつけてうじうじと悩んで、彼の手を取らないから。
ユニコーンは考える暇があればディルクさんの手を取るべきだと、私の背中を押しているのかもしれない。
一度結婚を了承したあと、やっぱりあなたを信じられませんでした。
なんて、言えるわけがない。
後戻りができない選択肢だからこそ、慎重になっているのが悪いのだろうか。
「私、間違ってる……?」
「ユーニィ!」
あの子は「そうだよ」と肯定するように私から身体を離す。
その後ディルクさんへ歩み寄り、胸元を優しく角で突いた。
「ユニコーン……」
まるで彼は悪い人ではなくて、信頼できる人だと、ユニコーンから言われているみたいだった。
――この選択が間違っているかもと考えるだけでも、恐ろしくて仕方なかった。