転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
ユニコーンは「そうだ」と殿下の言葉に同意を示すように、胸を張った。
ディルクさんは私から視線を逸した先に、あの子がやってきたことに驚いていたようだけれど……。
長い逡巡のあと、強く握りしめていた拳を開いて神獣に触れた。
「ユーニィ!」
最初のうちは恐る恐ると言った様子だったが、あの子が甘えるようにディルクさんの手のひらを舌で舐め始めたからか。
彼の手つきは段々と、優しいものへと変化していく。
その様子を目にしたカルトンさんとリルマさんは、両肩を竦めながらディルクさんに声をかけてきた。
「お熱いことで」
「くだらないことを言っている場合ですか。今すぐにでも、行動を移すべきかと」
「それもそうだな。シエル。君の聖なる力について、話がしたい」
聖女として神聖な能力を発揮できなかったせいで、私は神殿内で酷い扱いを受けてきたと言うのに……。
「一体、なんの……?」
不思議に思って首を傾げていると、殿下は耳を疑うような発言をした。
「シエルは、この国一番の聖女だ」
何かの間違いじゃないかと声を出したいのに、唇が震えて言葉にならない。
ディルクさんは私から視線を逸した先に、あの子がやってきたことに驚いていたようだけれど……。
長い逡巡のあと、強く握りしめていた拳を開いて神獣に触れた。
「ユーニィ!」
最初のうちは恐る恐ると言った様子だったが、あの子が甘えるようにディルクさんの手のひらを舌で舐め始めたからか。
彼の手つきは段々と、優しいものへと変化していく。
その様子を目にしたカルトンさんとリルマさんは、両肩を竦めながらディルクさんに声をかけてきた。
「お熱いことで」
「くだらないことを言っている場合ですか。今すぐにでも、行動を移すべきかと」
「それもそうだな。シエル。君の聖なる力について、話がしたい」
聖女として神聖な能力を発揮できなかったせいで、私は神殿内で酷い扱いを受けてきたと言うのに……。
「一体、なんの……?」
不思議に思って首を傾げていると、殿下は耳を疑うような発言をした。
「シエルは、この国一番の聖女だ」
何かの間違いじゃないかと声を出したいのに、唇が震えて言葉にならない。