転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「シエルの美しい身体には、切り傷の一つすらもついてほしくないんだ」
「ディ、ディルクさん……っ」
「俺の愛しき婚約者……。耳まで、真っ赤に熟したな。このまま、食べてしまいたい……」
「そ、そんな……っ。私は、おいしくないですよ……?」
「ぶっ」
顔全体を紅潮させて否定の言葉を返せば、数歩後ろを歩いていたカルトンさんが吹き出した。
一体何事かと振り返れば、護衛騎士はお腹と口を抑えてヒィヒィ言っている。
「カルトンさん? 具合が悪いなら、無理しちゃ駄目です……!」
「嬢ちゃん、天然かよ!」
「俺のシエルを笑うな」
「ははっ。これからも、楽しめそうだぜ……!」
カルトンさんはついに堪えきれず、笑い声を漏らす。
そんな幼馴染が不愉快で堪らないとばかりに睨みつけたディルクさんは、私を抱き寄せる力を強めて再び歩き始めた。
「あー。一生分笑った。ありがとな、嬢ちゃん」
「どう、いたしまして……?」
「シエル。あいつのことは無視して、俺だけを見てくれ。嫉妬しすぎて、どうにかなりそうだ」
「私の婚約者は、ディルク様ですよ?」
「わかっている」
「ディ、ディルクさん……っ」
「俺の愛しき婚約者……。耳まで、真っ赤に熟したな。このまま、食べてしまいたい……」
「そ、そんな……っ。私は、おいしくないですよ……?」
「ぶっ」
顔全体を紅潮させて否定の言葉を返せば、数歩後ろを歩いていたカルトンさんが吹き出した。
一体何事かと振り返れば、護衛騎士はお腹と口を抑えてヒィヒィ言っている。
「カルトンさん? 具合が悪いなら、無理しちゃ駄目です……!」
「嬢ちゃん、天然かよ!」
「俺のシエルを笑うな」
「ははっ。これからも、楽しめそうだぜ……!」
カルトンさんはついに堪えきれず、笑い声を漏らす。
そんな幼馴染が不愉快で堪らないとばかりに睨みつけたディルクさんは、私を抱き寄せる力を強めて再び歩き始めた。
「あー。一生分笑った。ありがとな、嬢ちゃん」
「どう、いたしまして……?」
「シエル。あいつのことは無視して、俺だけを見てくれ。嫉妬しすぎて、どうにかなりそうだ」
「私の婚約者は、ディルク様ですよ?」
「わかっている」