転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
これから、大事な話し合いが始まるのに――意識を失ってしまったら、ユニコーンと一緒にここへやってきた意味がない。
「ユーニィ?」
「大丈夫よ……。私は、まだ……」
こちらを労る鳴き声を上げたあの子を安心させるようにか細い声で呟けば、ディルクさんが私の顔を覗き込む。
彼は悲痛な表情とともに、低い声を紡ぐ。
「顔色が悪いな」
「なんだか、緊張してしまって……」
「今後、どんなことが起きても……。俺はシエルを、裏切らない」
「うん……」
ディルクさんを信じていなければ、こうして大人しく抱き上げられることもなかっただろう。
私はゆっくりと目を閉じる。
そして、応接間へ移動を終える短い時間を利用し――鋭気を養った。
部屋の外に騎士団のみなさん。
壁際には、布で覆われた絵画を手にした侍女と、神殿で暮らす神官たちが並ぶ中――。
私の左隣には、ディルクさん。
目の前にカルトンさん。
護衛騎士の隣に司祭が座った状態でテーブルを挟み、四者面談を行うことになった。
「ユニィッ!」
ユニコーンはこの部屋に司祭が姿を見せてから、あの人が危害を加えないか気が気ではないようだ。
私の右隣で、ずっと威嚇している。
「ユーニィ?」
「大丈夫よ……。私は、まだ……」
こちらを労る鳴き声を上げたあの子を安心させるようにか細い声で呟けば、ディルクさんが私の顔を覗き込む。
彼は悲痛な表情とともに、低い声を紡ぐ。
「顔色が悪いな」
「なんだか、緊張してしまって……」
「今後、どんなことが起きても……。俺はシエルを、裏切らない」
「うん……」
ディルクさんを信じていなければ、こうして大人しく抱き上げられることもなかっただろう。
私はゆっくりと目を閉じる。
そして、応接間へ移動を終える短い時間を利用し――鋭気を養った。
部屋の外に騎士団のみなさん。
壁際には、布で覆われた絵画を手にした侍女と、神殿で暮らす神官たちが並ぶ中――。
私の左隣には、ディルクさん。
目の前にカルトンさん。
護衛騎士の隣に司祭が座った状態でテーブルを挟み、四者面談を行うことになった。
「ユニィッ!」
ユニコーンはこの部屋に司祭が姿を見せてから、あの人が危害を加えないか気が気ではないようだ。
私の右隣で、ずっと威嚇している。