転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「シエルの描く絵は、とても美しいな」
ディルクさんは私の描いた絵を見て、褒めてくれた。
それがとても嬉しくて堪らない。
彼にお礼を告げたあと、ある提案をした。
「一緒に、描きませんか?」
「俺が……?」
「はい。画布を、右と左か、上と下に分けるんです。それで、合作を……」
ディルクさんは思わぬ提案を受けて目を丸くしていた。
だが、すぐに彼の表情が柔らかくなる。
「とても素敵な提案だ。君と一つの絵を描けることを、誇りに思う」
「はい……っ!」
婚約者は手際よく自分の画材道具を手繰り寄せて準備を済ませると、一つの椅子を分け合って座る。
お尻が半分宙に浮いている状態で絵を描かせるなんて、申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど……。
彼は気にした様子もなく、身体を密着させて画布に向き直う。
「何がいい?」
「海と空の絵を」
「わかった。まずは、俺が上段の空を描こう」
「はい。私は、下段の海を描きますね」
そうして一緒に筆を動かし、何枚もの絵を描いた。
「見ているだけで、幸せな気持ちに包まれていくようだ」
「本当……?」
「ああ」
「よかった……」
ディルクさんは私の描いた絵を見て、褒めてくれた。
それがとても嬉しくて堪らない。
彼にお礼を告げたあと、ある提案をした。
「一緒に、描きませんか?」
「俺が……?」
「はい。画布を、右と左か、上と下に分けるんです。それで、合作を……」
ディルクさんは思わぬ提案を受けて目を丸くしていた。
だが、すぐに彼の表情が柔らかくなる。
「とても素敵な提案だ。君と一つの絵を描けることを、誇りに思う」
「はい……っ!」
婚約者は手際よく自分の画材道具を手繰り寄せて準備を済ませると、一つの椅子を分け合って座る。
お尻が半分宙に浮いている状態で絵を描かせるなんて、申し訳ない気持ちでいっぱいだったけれど……。
彼は気にした様子もなく、身体を密着させて画布に向き直う。
「何がいい?」
「海と空の絵を」
「わかった。まずは、俺が上段の空を描こう」
「はい。私は、下段の海を描きますね」
そうして一緒に筆を動かし、何枚もの絵を描いた。
「見ているだけで、幸せな気持ちに包まれていくようだ」
「本当……?」
「ああ」
「よかった……」