転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「それって、大丈夫なんでしょうか……」
2つ返事で飛びつきたい気持ちでいっぱいになりながらも、先日目の当たりにした悪夢のような光景を思い浮かべて尻込みする。
私の絵を見た人が祭司のように幻覚に囚われ、恐ろしい目に遇うかもしれないのだ。
個展など、開けるはずがなかった。
せっかく足を運んでくれた人々を、苦しませるだけだとわかっているから……。
「俺がシエルの絵を描いている姿を間近で見ても、異変を感じていないんだ。心配いらないさ」
「あ……」
婚約者から指摘を受けた私は、はたと気づく。
もしも描いた絵に負の感情を引き出す力が込められていたら、ディルクさんもただでは済まない。
こうして優しく口元を綻ばせてそばにいられる時点で、私の描いた絵に恐ろしい力が宿っていないのは明らかだった。
「そ、そう……でした……」
それをすっかり忘れていた私は顔を真っ赤にして、失敗したと反省する。
自分の力がどんな時に発動し、どのような悪影響を及ぼすのか把握すべきだと気づいたのだ。
「無理強いするつもりはないんだ。じっくりと時間をかけて考えても構わないが……」
「ディルクさんは、どう思いますか!?」
2つ返事で飛びつきたい気持ちでいっぱいになりながらも、先日目の当たりにした悪夢のような光景を思い浮かべて尻込みする。
私の絵を見た人が祭司のように幻覚に囚われ、恐ろしい目に遇うかもしれないのだ。
個展など、開けるはずがなかった。
せっかく足を運んでくれた人々を、苦しませるだけだとわかっているから……。
「俺がシエルの絵を描いている姿を間近で見ても、異変を感じていないんだ。心配いらないさ」
「あ……」
婚約者から指摘を受けた私は、はたと気づく。
もしも描いた絵に負の感情を引き出す力が込められていたら、ディルクさんもただでは済まない。
こうして優しく口元を綻ばせてそばにいられる時点で、私の描いた絵に恐ろしい力が宿っていないのは明らかだった。
「そ、そう……でした……」
それをすっかり忘れていた私は顔を真っ赤にして、失敗したと反省する。
自分の力がどんな時に発動し、どのような悪影響を及ぼすのか把握すべきだと気づいたのだ。
「無理強いするつもりはないんだ。じっくりと時間をかけて考えても構わないが……」
「ディルクさんは、どう思いますか!?」