転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
――それでも。
ちゃんと自分の意志を伝えなければ、後悔する。
そう思い、己を奮い立たせる。
ここで自らの意思を口にしないと、せっかくのチャンスが無に帰すのなら――私はもう、諦めたくない。
「ゆっくりでいいんだ。シエルの気持ちを、教えてくれ」
ディルクさんが優しく、見守っていてくれるから。
何があっても、大丈夫だと信じたい……!
「や、やりたい……。私の名義で、個展を開くの……。ずっと、夢だったから……!」
「決まりだな」
私が了承すると、彼は最初からわかっていたみたい。
2つ返事で了承の言葉を返し、じっとしている暇はないとあれこれ準備を始めた。
「こんなに早く、絵を移動させるのですか……?」
「会場はすでに、抑えてある。宣伝も、手配済みだ。あとは、君の許可を得るだけだった」
「私に内緒で、準備を進めていたのですね……」
「シエルが隠し事を嫌いだと、よくわかってたのだが……」
私の描いた絵を見覚えのない小間使いのみなさんが会場へ搬入していく中、ディルクさんは反省した様子で目元を緩める。
そんな殿下の姿を見たら、怒鳴りつける気にはならなくて……。
ちゃんと自分の意志を伝えなければ、後悔する。
そう思い、己を奮い立たせる。
ここで自らの意思を口にしないと、せっかくのチャンスが無に帰すのなら――私はもう、諦めたくない。
「ゆっくりでいいんだ。シエルの気持ちを、教えてくれ」
ディルクさんが優しく、見守っていてくれるから。
何があっても、大丈夫だと信じたい……!
「や、やりたい……。私の名義で、個展を開くの……。ずっと、夢だったから……!」
「決まりだな」
私が了承すると、彼は最初からわかっていたみたい。
2つ返事で了承の言葉を返し、じっとしている暇はないとあれこれ準備を始めた。
「こんなに早く、絵を移動させるのですか……?」
「会場はすでに、抑えてある。宣伝も、手配済みだ。あとは、君の許可を得るだけだった」
「私に内緒で、準備を進めていたのですね……」
「シエルが隠し事を嫌いだと、よくわかってたのだが……」
私の描いた絵を見覚えのない小間使いのみなさんが会場へ搬入していく中、ディルクさんは反省した様子で目元を緩める。
そんな殿下の姿を見たら、怒鳴りつける気にはならなくて……。