転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
──桃色と青髪って並んだ姿もしっくり来るし、あたしにぴったりな殿方ね!
「あたしと結婚して!」
「断る」
面と向かって顔を会わせるまでは一切その気がなかったけれど、寡黙であたしからの求婚を考える間もなく却下するところも気に入った。
暇さえあれば彼へ会いに行き、背中を追いかけ回していたのだけれど──。
こんな時でさえも大嫌いな姉と同じ名前の女が、あたしとディルクの結婚を阻む。
「俺はシエル以外と結婚する気はない」
彼は冷たく言い放ち、去って行く。
両親はあの人から頼まれたんでしょうね。
あたしに公爵家で大人しくしているように告げ、何人もの監視をつける。
「すまない、ノエル。殿下のことは、もう諦めてほしい」
1日中自室に監禁されて、自由のない生活なんてもううんざり。
暇さえあれば顔も知らない姉に対して憎悪を募らせていたあたしに、お父さんはとんでもないことを言った。
「あいつのお下がりをくれるって、あんたが言ったんでしょ!? なんで駄目なの!?」
「彼は、シエルと結婚する事になったの……」
「あたしと結婚して!」
「断る」
面と向かって顔を会わせるまでは一切その気がなかったけれど、寡黙であたしからの求婚を考える間もなく却下するところも気に入った。
暇さえあれば彼へ会いに行き、背中を追いかけ回していたのだけれど──。
こんな時でさえも大嫌いな姉と同じ名前の女が、あたしとディルクの結婚を阻む。
「俺はシエル以外と結婚する気はない」
彼は冷たく言い放ち、去って行く。
両親はあの人から頼まれたんでしょうね。
あたしに公爵家で大人しくしているように告げ、何人もの監視をつける。
「すまない、ノエル。殿下のことは、もう諦めてほしい」
1日中自室に監禁されて、自由のない生活なんてもううんざり。
暇さえあれば顔も知らない姉に対して憎悪を募らせていたあたしに、お父さんはとんでもないことを言った。
「あいつのお下がりをくれるって、あんたが言ったんでしょ!? なんで駄目なの!?」
「彼は、シエルと結婚する事になったの……」