転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「な、何よそれ!? あたしはやらないって言ったでしょ!?」
ノエルは今すぐに画材を片づけろと騎士団のみなさんに怒鳴っている。
なんて醜いのかしら……。
前世の私はそう思っても、口には出せなかった。
佐部乃恵留にはたくさんの仲間がいたが、自分には味方がいない。
どれほど声を発しても無駄だと、諦めてしまっていた。
――でも、今は……。
ここにいるみんなが、私を信じようとしてくれている。
その思いを裏切っては、いけないと思ったの。
――大嫌いな妹へ立ち向かうのに、言葉なんて必要ない。
あの子が功績を掠め取ろうとしてくるのなら。
言いなりになるのではなく、実力で黙らせればいい。
「シエル」
「私のそばで、見ていてほしいの」
「ああ。もちろんだ」
騎士団の指示を受けた観覧客たちが壁際に追いやられる。
その後、中央には真っ白な画布と丸椅子が2脚置かれた。
私は右側の椅子に座り、迷いなく筆を手に取る。
「く……っ。なんで、あたしがこんな目に……!」
ノエルは今すぐに画材を片づけろと騎士団のみなさんに怒鳴っている。
なんて醜いのかしら……。
前世の私はそう思っても、口には出せなかった。
佐部乃恵留にはたくさんの仲間がいたが、自分には味方がいない。
どれほど声を発しても無駄だと、諦めてしまっていた。
――でも、今は……。
ここにいるみんなが、私を信じようとしてくれている。
その思いを裏切っては、いけないと思ったの。
――大嫌いな妹へ立ち向かうのに、言葉なんて必要ない。
あの子が功績を掠め取ろうとしてくるのなら。
言いなりになるのではなく、実力で黙らせればいい。
「シエル」
「私のそばで、見ていてほしいの」
「ああ。もちろんだ」
騎士団の指示を受けた観覧客たちが壁際に追いやられる。
その後、中央には真っ白な画布と丸椅子が2脚置かれた。
私は右側の椅子に座り、迷いなく筆を手に取る。
「く……っ。なんで、あたしがこんな目に……!」