転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「ユニィ……」
あの子は不満そうな鳴き声を上げたけれど、ディルクさんを攻撃することはなかった。
どうやら、私の気持ちを優先してくれるらしい。
「ありがとう」
「ニコーン!」
ユニコーンは満足そうな鳴き声を上げると、「あとは若いお2人でどうぞ」と言ったように部屋の隅で丸くなり、目を閉じた。
「待たせてしまって、ごめんなさい」
私は彼の胸元に縋りつき、声を震わせながらずっと先延ばしにしていた言葉を勢いよく吐き出した。
「私はディルクさんの、妻になりたいです……」
ディルクさんは私の告白を、素直に受け止めきれないようだ。
大きく目を見開き、無理していないかとこちらを労るように優しく声をかけてくれた。
「いいのか。本当に、俺で……」
「私があなたを好きだと伝えるのは、迷惑でしたか……?」
「違う。君の想いは、とても嬉しい。俺は15年間、ずっと待っていた。シエルと結ばれる日だけを、夢見て……」
ディルクさんは目頭を抑えながら、言葉を詰まらせる。
私は彼の声が聞こえてくるまで、静かに待ち続けた。
あの子は不満そうな鳴き声を上げたけれど、ディルクさんを攻撃することはなかった。
どうやら、私の気持ちを優先してくれるらしい。
「ありがとう」
「ニコーン!」
ユニコーンは満足そうな鳴き声を上げると、「あとは若いお2人でどうぞ」と言ったように部屋の隅で丸くなり、目を閉じた。
「待たせてしまって、ごめんなさい」
私は彼の胸元に縋りつき、声を震わせながらずっと先延ばしにしていた言葉を勢いよく吐き出した。
「私はディルクさんの、妻になりたいです……」
ディルクさんは私の告白を、素直に受け止めきれないようだ。
大きく目を見開き、無理していないかとこちらを労るように優しく声をかけてくれた。
「いいのか。本当に、俺で……」
「私があなたを好きだと伝えるのは、迷惑でしたか……?」
「違う。君の想いは、とても嬉しい。俺は15年間、ずっと待っていた。シエルと結ばれる日だけを、夢見て……」
ディルクさんは目頭を抑えながら、言葉を詰まらせる。
私は彼の声が聞こえてくるまで、静かに待ち続けた。