転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
私たちのあとをついてきていたユニコーンが真っ先にベッドの上へ横たわり、「疲れた~」と鳴き声を上げながら、ゴロゴロ転がる。
そんないつもの光景を目にした私は、ようやく全身の力を抜いて一息つけた。
「大丈夫か」
「はい。ありがとうございます」
彼が抱き上げてくれなかったら、身体が硬直して動けなくなっていた。
こうして平穏な日常に戻ってこられたのは、ディルクさんのお陰だ。
「アポなしで押しかけてきた人を追い返すのは、悪いことでしょうか」
「いや。正しい。君はよくやってくれた」
夫から褒められたことに満足した私はくすくすと声を上げて笑いながら、感慨深い思いに包まれる。
「ディルクさんの妻になれて、本当によかった……」
その声を耳にした彼は、はっとした様子でこちらを見つめる。
砂浜色の瞳の奥に宿る感情は、揺れていた。
「あんなことがあったあとですから……。深く傷ついているんじゃないかと不安でした?」
「無理はするな」
「してません。私はもう、1人ではありませんから……。あの人たちに何を言われたって、怒りを感じることはあっても、悲しむことはないでしょう」
「シエル……」
そんないつもの光景を目にした私は、ようやく全身の力を抜いて一息つけた。
「大丈夫か」
「はい。ありがとうございます」
彼が抱き上げてくれなかったら、身体が硬直して動けなくなっていた。
こうして平穏な日常に戻ってこられたのは、ディルクさんのお陰だ。
「アポなしで押しかけてきた人を追い返すのは、悪いことでしょうか」
「いや。正しい。君はよくやってくれた」
夫から褒められたことに満足した私はくすくすと声を上げて笑いながら、感慨深い思いに包まれる。
「ディルクさんの妻になれて、本当によかった……」
その声を耳にした彼は、はっとした様子でこちらを見つめる。
砂浜色の瞳の奥に宿る感情は、揺れていた。
「あんなことがあったあとですから……。深く傷ついているんじゃないかと不安でした?」
「無理はするな」
「してません。私はもう、1人ではありませんから……。あの人たちに何を言われたって、怒りを感じることはあっても、悲しむことはないでしょう」
「シエル……」