転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
2・侍女と護衛騎士
集中して絵を描いていたら、バケツに貯めておいた水を切らしてしまった。
私は夢から覚めるように現実へ意識を取り戻し、空の容器を手に椅子から立ち上がる。
そうして、裏口の扉をゆっくりと開け放った。
ゆったりとした足取りで泉に向かい、水を汲む。
その後再び来た道を戻れば、玄関扉の前でディルクさんが背中で両手を組んで立っているのに気づく。
「ディルクさん? どうしたんですか? こんなところで……」
「以前確保した盗賊には、然るべき罰を受けさせた」
「よかったです……」
彼はこちらの質問には答えず、難しい顔で佇んでいる。
何か、言いづらいことでもあるのだろうか。
私は家主の顔色を窺いながら、再び問いかける。
「事情聴取など、必要ですか……?」
「いや。不要だ」
「そうなんですね……」
彼に断言されてしまえば、どうしようもない。
なんとも言えない居心地の悪さを感じていると、ディルクさんは続きを口にする。
「この事態を重く受け止め、護衛騎士と侍女をつけることにした」
「ディルクさんの……?」
「いや。君のだ」
「そんな……!」
私は夢から覚めるように現実へ意識を取り戻し、空の容器を手に椅子から立ち上がる。
そうして、裏口の扉をゆっくりと開け放った。
ゆったりとした足取りで泉に向かい、水を汲む。
その後再び来た道を戻れば、玄関扉の前でディルクさんが背中で両手を組んで立っているのに気づく。
「ディルクさん? どうしたんですか? こんなところで……」
「以前確保した盗賊には、然るべき罰を受けさせた」
「よかったです……」
彼はこちらの質問には答えず、難しい顔で佇んでいる。
何か、言いづらいことでもあるのだろうか。
私は家主の顔色を窺いながら、再び問いかける。
「事情聴取など、必要ですか……?」
「いや。不要だ」
「そうなんですね……」
彼に断言されてしまえば、どうしようもない。
なんとも言えない居心地の悪さを感じていると、ディルクさんは続きを口にする。
「この事態を重く受け止め、護衛騎士と侍女をつけることにした」
「ディルクさんの……?」
「いや。君のだ」
「そんな……!」