転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
私の世界には、ユニコーンとディルクさんだけがいればいいの……。
そんな願望を胸にいだき、その思いが言葉にしなくても伝わりますようにと強く願いながら彼の指先を握り返した。
「中へ入ろう」
ディルクさんはそう声をかけたあと、護衛騎士と侍女に別れを告げる。
「んじゃ、オレ達も……」
「当然のようについていかないでください。あなたは、待機です」
「カルトンを抑えてくれ」
「かしこまりました」
その後、私の手から水の入った桶を奪う。
そして、手を繋いで裏口からアトリエの中へ戻った。
「ニコッ。ユニーコゥ~」
そこでは一角獣が、私の帰りを待ちわびていた。
彼と触れ合った指先を離して距離を取り、甘えた鳴き声を上げるユニコーンの頭を優しく撫でつけて落ち着かせる。
そのあと画布の前に置かれた椅子に座り、ユニコーンの頭を膝上に乗せた。
神獣はすぐさま深い眠りに誘われ、大人しくなる。
その様子を遠巻きに見つめていた彼は、ほっとした様子でぽつりと呟く。
そんな願望を胸にいだき、その思いが言葉にしなくても伝わりますようにと強く願いながら彼の指先を握り返した。
「中へ入ろう」
ディルクさんはそう声をかけたあと、護衛騎士と侍女に別れを告げる。
「んじゃ、オレ達も……」
「当然のようについていかないでください。あなたは、待機です」
「カルトンを抑えてくれ」
「かしこまりました」
その後、私の手から水の入った桶を奪う。
そして、手を繋いで裏口からアトリエの中へ戻った。
「ニコッ。ユニーコゥ~」
そこでは一角獣が、私の帰りを待ちわびていた。
彼と触れ合った指先を離して距離を取り、甘えた鳴き声を上げるユニコーンの頭を優しく撫でつけて落ち着かせる。
そのあと画布の前に置かれた椅子に座り、ユニコーンの頭を膝上に乗せた。
神獣はすぐさま深い眠りに誘われ、大人しくなる。
その様子を遠巻きに見つめていた彼は、ほっとした様子でぽつりと呟く。