転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「突然申し訳ございません」
「殿下? ノエルと一緒になんて……。何かありました…?」
「公爵ご夫妻と、お話したいことがあります」
俺がやってきたのは、べサリオ公爵家だった。
邪魔な妹を自宅に送り届けさえすれば、あとをつけてくるようなことはないだろうと考えたのだ。
「まぁ。とっても素敵なお誘いですわ。殿下はいずれ、娘たちの夫になる方ですもの……。私たちも、ゆっくりお話したいと思っていました」
その目論見は、どうやら成功したらしい。
公爵夫人は突然の訪問と急な申し出に困惑していたが、暖かく迎え入れてくださった。
あとはうるさく騒ぎ立てる妹を、どうにかするだけだ。
「結婚の報告なら、あたしも一緒に同席するべきでしょ!?」
「ノ、ノエル様……!」
「ほんと、いっつもうるさいなぁ。あたしは公爵令嬢! どんな無理難題でも、叶えられるのは当然のことでしょ?」
ノエルと名づけられた女は、見れば見るほど控えめなシエルとは真逆の性格の持ち主だった。
下々のものを見下し、自分が一番でなければ許せない。
貴族令嬢としては完璧だが、伴侶としては最悪だ。
少しは姉を見習えないものかと呆れたが、妹の態度が酷いからこそ余計にシエルの良さが際立つ。
そう思えば、この女に魅力を一切感じられなくてよかったとポジティブに考えられた。
「殿下? ノエルと一緒になんて……。何かありました…?」
「公爵ご夫妻と、お話したいことがあります」
俺がやってきたのは、べサリオ公爵家だった。
邪魔な妹を自宅に送り届けさえすれば、あとをつけてくるようなことはないだろうと考えたのだ。
「まぁ。とっても素敵なお誘いですわ。殿下はいずれ、娘たちの夫になる方ですもの……。私たちも、ゆっくりお話したいと思っていました」
その目論見は、どうやら成功したらしい。
公爵夫人は突然の訪問と急な申し出に困惑していたが、暖かく迎え入れてくださった。
あとはうるさく騒ぎ立てる妹を、どうにかするだけだ。
「結婚の報告なら、あたしも一緒に同席するべきでしょ!?」
「ノ、ノエル様……!」
「ほんと、いっつもうるさいなぁ。あたしは公爵令嬢! どんな無理難題でも、叶えられるのは当然のことでしょ?」
ノエルと名づけられた女は、見れば見るほど控えめなシエルとは真逆の性格の持ち主だった。
下々のものを見下し、自分が一番でなければ許せない。
貴族令嬢としては完璧だが、伴侶としては最悪だ。
少しは姉を見習えないものかと呆れたが、妹の態度が酷いからこそ余計にシエルの良さが際立つ。
そう思えば、この女に魅力を一切感じられなくてよかったとポジティブに考えられた。