転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
「君のような傲慢な女性を、妻に娶る気はない」
「ひ、酷い……! あたしはこんなにもかわいくて、誰からも必要とされる女の子なのに……!」
「殿下。こんなところで、立ち話もなんですから……。客間へご案内いたします……」
自意識過剰としか思えない妹の主張に辟易していれば、べサリオ公爵夫人が気を利かせて客間へ案内してくださった。
「ノエル。あなたは、自室にいなさい」
「なんでよ! あたしだって、ディルクと話したい!」
「結構だ」
「殿下の機嫌を、これ以上損ねるわけにはいかないの。わかって頂戴」
「むぅうう……!」
声にならない悲鳴を上げた妹は涙目で俺を睨みつけてきたが、どれほど恨みがましく見つめられたところで態度を変化させる気はない。
地団駄を踏んで悔しがる女性を横目に、俺たちは客間へ移動した。
侍女から俺の到着を聞きつけ、客間ではべサリオ公爵が待っていた。
彼は恐縮した様子で、小さく頭を下げた。
「ノエルがとんだご無礼を……」
「私は予定通り、聖女シエルと結婚します。妹のほうには、今後一切我々に関わらないでもらいたい」
「いや、しかし……」
「ひ、酷い……! あたしはこんなにもかわいくて、誰からも必要とされる女の子なのに……!」
「殿下。こんなところで、立ち話もなんですから……。客間へご案内いたします……」
自意識過剰としか思えない妹の主張に辟易していれば、べサリオ公爵夫人が気を利かせて客間へ案内してくださった。
「ノエル。あなたは、自室にいなさい」
「なんでよ! あたしだって、ディルクと話したい!」
「結構だ」
「殿下の機嫌を、これ以上損ねるわけにはいかないの。わかって頂戴」
「むぅうう……!」
声にならない悲鳴を上げた妹は涙目で俺を睨みつけてきたが、どれほど恨みがましく見つめられたところで態度を変化させる気はない。
地団駄を踏んで悔しがる女性を横目に、俺たちは客間へ移動した。
侍女から俺の到着を聞きつけ、客間ではべサリオ公爵が待っていた。
彼は恐縮した様子で、小さく頭を下げた。
「ノエルがとんだご無礼を……」
「私は予定通り、聖女シエルと結婚します。妹のほうには、今後一切我々に関わらないでもらいたい」
「いや、しかし……」