白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
そしてその時は静かにやってきた。

三島さんの手術。

それは午前9時からスタートした。

オペ室3、通称ダヴィンチルームに、三島さんが入ってくる。

「三島さん。気分はどうですか?」

「はい、とてもいいです。」

「よかった。安心して寝ててください。」

「はい。」

三島さんが俺の手を握る。

「私の命、先生に預けます。」

「……ええ。きっともう一度、笑えるようにしてみせます。だから——信じてください。」

そう言うと三島さんは微笑んで、手術室に入った。

「麻酔、うまくいって1時間かぁ。」

後ろから里奈さんが話しかけて来る。

「緊張してる?悠真君。」

「ちょっとだけ。」

そう言うと黒川先生がやってきた。

「いよいよだな。」

「はい。」

「モニタールームから見てるよ。」
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