白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
途端に興味が無くなって、背中を向けた。

あーあ、つまんない。

きっと回診に来ないって事は、悠真先生今日はお休みなのね。

病室のドアを開けて、中に入ろうとした時だ。

誰かが病室のドアを一気に開いた。

「よかった。会えた。」

そっと振り返ると、そこには私の好きな人が立っていた。

「悠真先生……」

病室のドアが閉まると、私は悠真先生の体を抱きしめた。

「どうしたの?今日、お休みじゃなかったの?」

「うん……なんだか、美玖に会いたくなって。」

嬉しくて顔がにやける。

「これ。」

そう言って悠真先生は、私に小さなブーケを差し出した。

「私に?」

「うん。似合うと思って。」

見ると白いスイートピー。悠真先生らしい。

そのブーケを受け取ると、ほのかな香りがした。
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