白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「渡部先生、私服で……せめて着替えて。」

「間に合わない!」

悠真先生の声が耳に届く。

私はその声を頼りに、先生の腕を掴んだ。

「美玖、苦しいな。今俺が助けるからな。」

悠真先生の腕をぎゅっと握ると、私は目を閉じた。

「美玖!」

その声が、私には優しく聞こえてしまって、腕がだらんとベッドに落ちた。

どのくらい眠ってしまえば、悠真先生にもう一度会う事ができるのだろう。

それは私にとっては、永遠より長い気がして、必死に彼の姿を探していた。

悠真先生。どうか、私を見つけて欲しい。

どんなに続く暗闇の中でも、先生という光があれば、生きていける気がして。

その時だった。私の手に温かい温もりが灯った。

目を開けるとそこには、下を向いて黙っている悠真先生がいた。
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