白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「先生、行かないで。」

悠真先生の体がピクッと動く。

「今夜は、私の側にいて。」

「……傍にいたら、理性が利かなくなるよ。」

その言葉に、私の理性もなくなった。

私は先生の顔を、下から見上げた。

「先生……私を抱いて。」

その瞬間、先生は私をぎゅっと抱きしめた。

「そんな事、言うもんじゃない。」

「どうして?」

「どうしてって……君は病人だぞ?」

先生の体が小刻みに震えている。

その震えを取るかのように、私はパジャマのボタンを一つずつ外していった。

「美玖。」

「お願い、先生。」

私の声も震えていた。

「私このまま、恋愛を知らないまま、死にたくない。」

そう言うと先生がキスをくれた。

「これで我慢して。」

「やだ。もっと悠真先生が欲しい。」
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