白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
オペ室の蛍光灯の下で、白い光が降り注ぐ。

美玖は手術台の上で、体を固定されている。

いよいよ手術が開始されるんだ。

そして里奈さんが、手術準備室に入って、手を洗い始めた。

俺も一緒に、手を洗い始める。

「里奈さんは、ずっとダヴィンチチームにいるつもりですか。」

何気なく尋ねた。

「執刀医は難しいからね。」

「里奈さんだったら、できるでしょう。」

里奈さんは、無言で手洗いを済ませた。

「この病院には、男尊女卑が未だに残っているのよ。」

「そんなことは……」

里奈さんは俺に、背中を向けた。

「でも私は、何が何でもダヴィンチに残ってみせるわ。」

彼女の静かな決意が、その背中に宿っていた。

俺と里奈先生は、滅菌ガウンをは羽織ると、手袋を装着した。



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