白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
俺の医者になる夢を叶える為に、協力してくれた母親。

なるべく時間がある時には、買い物なんかに付き合っていた。

そして思った通り、母親の買い物に付き合わされた。

久しぶりの運転で、実家に行く。

「悠真。久しぶりね。」

「母さん、元気そうだね。」

母さんが助手席に乗ると、近くのショッピングモールに行く。

「あんたは、休みの日に一緒に出掛ける彼女もいないの?」

「うーん。どうなのかな。」

こうして聞かれると、美玖の仕事のスケジュールが分からない。

今度、聞いてみよう。

「否定しないってことは、そう言う人はいるのね。」

「あはっ!母さん、なかなか鋭いね。」

車の車窓から、ショッピングモールが見えた。

「今日は何を買うの?」

「お父さんの下着。ああ、あんたにも買ってやらないとね。」
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