白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
手術から2週間後。

リハビリの開始だからと言って、悠真先生と作業療法士の人が来た。

「じゃあ今日は、指の動きを見てみましょうね。力を抜いてくださいね。」

作業療法士の人が、私の指を動かす。

「どうですか?動いてる感覚、ありますか?」

「はい。感覚あります。」

右手も左手も、動いている感覚がある。

「じゃあ今度は、ご自分でゆっくり指を動かしてみてください。」

動かそうとすると、右手の指が動き、続いて左手の指も動く。

「動く……動くわ!悠真先生!」

私が先生を見ると、作業療法士の人がクスっと笑う。

「悠真先生……ね。」

「あ……」

私はちょっと恥ずかしくなった。

悠真先生って、名前で呼ぶの、控えた方がいいかしら。

「今度は器具を使って、動かしてみましょうね。」

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