白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「誤解されたら嫌なので、石田さんには言いますが……俺、天音さんと付き合っています。」

「はい?」

石田さんは、一歩俺に近づいた。

「それは先生の一方的な意見では?」

「……ではないです。彼女も同じ認識です。」

石田さんは、じーっと俺を見る。

その視線が痛い。

「本当なんですか?」

「はい。だからその……石田さんが見たのも、別に俺が彼女を凌辱したとか、そういう事じゃなくて……」

なんだか言葉にするのは、はっきり言って恥ずかしい。

「ええっと……二人の気持ちが盛り上がったというか。」

「そうなんですね。」

そう言うと石田さんは、はぁーっと大きなため息をついた。

なぜがっかりする?

やっぱり、これだから今の医師は。とか、言い出すのだろうか。
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