白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
一番奥に院長、副院長、看護部長までいる。

「天音さんは、今事情を聴いている最中だ。君は席を外しなさい。」

院長は大きな声で告げた。

「俺は同席できないんですか?」

「患者に圧力を与える場合がある。患者本人の率直な意見を聞くべきだ。」

俺はそう言われると、美玖を見つめた。

彼女はじっと俺を見ている。

まるで自分に任せてと言われているようだ。

「渡部先生。君には後で倫理委員会を開く。覚悟するように。」

「……はい。」

そう返事をして、俺は第2カンファレンスルームを出て、扉を閉めた。

「だから、私は悠真先生に強制されたわけではありません。」

中から美玖の声が聞こえてくる。

「天音さん、君は手術前夜という極限の緊張状態で、自分を見失ってはいませんでしたか?」
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