白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
副院長の問いが、誘導尋問に聞こえた。

「いいえ。私は正気でした。自分の意思で、悠真先生を求めたんです。」

ああ、美玖。

君がこんなに辛い時に、俺が側にいてやれないなんて。

このドアがもどかしい。

「天音さん。手術は結果成功した。リハビリなら他の病院でもできますよ。」

「……転院させる気ですか。」

俺は顔を上げた。

今すぐにでも、美玖の前に立ちはだかりたい。

「そうやって、悠真先生との仲を引き裂くつもりですか。」

「一緒にいると、どうしても冷静な判断はできなくなる。一度離れてみるというのも、一つの手段ですよ。」

副院長は、親切心を装っている。

「嫌です。悠真先生が、私の命を救ってくれたんです。悠真先生の元で、リハビリを続けます。」
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