白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「悠真先生……」

胸が苦しい。もう会わないと決めたのに、いざ会うと無性に抱きしめたくなる。

「開けて、美玖。」

窓の外から、悠真先生の声が響く。

「美玖。会いたい!」

そう言って窓ガラスをコンコンとする悠真先生。

「会いたいんだ……美玖。」

その言葉に絆されて、私はついに立ち上がってしまった。

先生はズルい。

そんなふうに言われたら、私だって会いたくなる。

フラフラと窓の方に近づくと、その鍵を開けてしまった。

窓ガラスが悠真先生の手で、スーッと開いていく。

「美玖。」

「悠真先生……」

そして倒れるように近づいた私を、悠真先生は抱き締めてくれた。

ぎゅっと、誰よりも強い力で。

「会えた。やっと会えた。」

彼の切ない声に、私も胸が苦しくなる。
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