白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
でも私は心を鬼して、この言葉を告げなければならない。

私は、そっと悠真先生から離れると、彼を見つめた。

「悠真先生……もう私達、終わりにしよう。」

「えっ……」

「離れてみて分かったの。ただ医師と患者さんとの……禁断の恋?に……舞い上がっていただけだって。」

そう言うと悠真先生は、私の顔を覗き込む。

「俺は、本気だ。美玖を愛している。」

嬉しい。こんなにも私の事、想ってくれているなんて。

でも、もっと引き離さなければ。

「私……医師の姿のあなたが好きなの。私服の悠真先生には、興味ないのよ。」

「嘘だ。君は、どんな俺でも。側にいて愛してくれた。」

涙が出る。胸が痛い程に。

「私といたって、医師としてのキャリアに、傷がつくだけよ!」


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