白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
なんて甘美な景色なのだろう。

「悠真さん、きて……」

そう言うと悠真さんは、上体を起こし私の中に熱情を与えてくれた。

「ああっ、ううんっ、」

悠真さんが動く度に、快感が押し寄せる。

二人の炎が、燃え上がって行く。

「美玖の中に、とろけていくよ……」

「私も……とろけちゃう……」

互いの体温が、境を越えて混ざり合うようだ。

そして熱が激しくなっていくと、二人の吐息まで混ざり合った。

「美玖……俺、もう……」

悠真さんの切ない声が聞こえてくる。

私は何も言わずに、彼の体を抱きしめた。

「美玖……出る……君の中に……ああ……」

掠れた声が耳元に届いた後、私の中は彼の愛で満たされた。

「あ……」

彼の愛の証が、私の体の中から溢れだす。


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