白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「やだ……溢れちゃう……」

「溢れたのは、俺の愛だよ……」

悠真さんは私を見つめた。

「放さない。いつでもどこでも、美玖をこの腕で抱きしめて、放さないよ。」

「悠真さん……」

もっと欲しい。この人が欲しい。

この人だけに愛されて、生きていきたい。

「もっと……もっと欲しい……」

「美玖?」

「溢れた分、また注ぎ込んで。」

そう言うと悠真さんは、また肌を重ね合わせた。

「美玖が欲しいなら、何でもあげるよ。」

悠真さんの体がゆっくりと動き始める。

「美玖……君は、俺の……すべてだ……」

「悠真さんっ……私も……あなたが……」

心が盛り上がって行く。

悠真さんの手が、私の体を抱き止めて離さない。
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