白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
美玖の家を出て、車に乗ろうとした俺を美玖は、見送ってくれた。

「じゃあ、美玖。また。」

そう言うと美玖は、涙を浮かべていた。

「今日は本当にありがとう。悠真さん。」

零れた美玖の涙の滴を、俺が拭った。

「私、心から愛されているんだって、感じた。」

「当たり前だろ。心の底から美玖を愛しているよ。」

美玖をそっと抱きしめた。

触れるように、守るように。

「私、強くなる。悠真さんと同じ人生を歩めるように。」

「強くなる必要なんてないよ。俺が守ってみせるから。」

そう言って、彼女に口づけをした。

甘くとろけるような感触。

ああ、美玖。君と溶け合うこの感触を、俺はどう表現したらいいのだろう。

今だって、もう君を連れて帰りたい気持ちなのに。

俺はいつまでも、美玖を抱きしめていた。
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