白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
そんなある日。

美玖から素敵な報告があった。

「悠真さん、私コンサートできるかもしれない。」

「本当に?」

俺の家のリビングで、そう言った美玖は輝いていた。

「コンサートって言っても、会場はホールじゃないんだけど。」

ワクワクしている美玖を見ると、俺までワクワクしてきた。

「曲の候補は5曲ぐらい。もう、遠藤さん。最初から飛ばし過ぎよね。」

「遠藤さんって、あのマネージャーさん?」

「うん。なんか遠藤さんにお世話になってばっかり。」

そう言った美玖は、スケジュール帳のメモ書きを見せてくれた。

「ねえ?もう来年のスケジュール、埋まってるでしょ?」

「本当だ。美玖、本当にピアニストみたいだ。」

美玖はふふふと笑うと、俺に笑顔を見せてくれた。
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