白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
やはり、あの時聴いた朝倉君とも違わぬ旋律と、美玖らしい音が合わさっている。
ああ、これこそが美玖の音が戻ってきたと感じる一曲だ。
そしてラスト。最後の曲。
リスト《愛の夢 第3番》
再生の愛の象徴。
情熱的で、でも穏やかな幸福感が漂う曲。
美玖は、死の淵から戻って来て、見事この三曲を弾き切った。
最後の一音が鳴った時、ステージは拍手の渦に巻き込まれた。
「天音さん、最後まで弾いてよかったわね。」
里奈さんの言葉に、俺はうんと頷いた。
コンサートが終わり、美玖はお客さんに握手を求められ、それに応じていた。
俺は手に、小さなブーケを持っていた。
美玖に渡す為に、売店で買っておいたものだ。
あの時と同じ。小さな白いブーケと同じ花。
ああ、これこそが美玖の音が戻ってきたと感じる一曲だ。
そしてラスト。最後の曲。
リスト《愛の夢 第3番》
再生の愛の象徴。
情熱的で、でも穏やかな幸福感が漂う曲。
美玖は、死の淵から戻って来て、見事この三曲を弾き切った。
最後の一音が鳴った時、ステージは拍手の渦に巻き込まれた。
「天音さん、最後まで弾いてよかったわね。」
里奈さんの言葉に、俺はうんと頷いた。
コンサートが終わり、美玖はお客さんに握手を求められ、それに応じていた。
俺は手に、小さなブーケを持っていた。
美玖に渡す為に、売店で買っておいたものだ。
あの時と同じ。小さな白いブーケと同じ花。