白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
なかなか終わらない握手の人並みに、並ぶ勇気もなくて、ただただ人がいなくなるのを待っていた。
そしてコンサートが終わって、20分ぐらい経った後、その時はひそやかに訪れた。
握手の波が終わり、美玖が遠藤さんと語らい始めた時だ。
俺は静かに、小さなブーケを持って美玖に近づいた。
「美玖。」
「悠真さん。」
美玖は人目もはばからず、俺に抱き着いた。
遠藤さんが気を利かせて、席を外した。
「最後まで無事に弾けてよかったね。」
「悠真さんが見ていてくれたお陰よ。」
そして美玖は、俺の格好を見てクスっと笑った。
「なんか今日の悠真さん。いつもと違うみたい。」
「ああ、いつもは医療用のシャツを着ていたからね。」
俺は美玖のコンサートの為に、淡いブルーのワイシャツにネイビーの落ち着いたトーンのネクタイをし、その上に白衣を羽織っていた。
そしてコンサートが終わって、20分ぐらい経った後、その時はひそやかに訪れた。
握手の波が終わり、美玖が遠藤さんと語らい始めた時だ。
俺は静かに、小さなブーケを持って美玖に近づいた。
「美玖。」
「悠真さん。」
美玖は人目もはばからず、俺に抱き着いた。
遠藤さんが気を利かせて、席を外した。
「最後まで無事に弾けてよかったね。」
「悠真さんが見ていてくれたお陰よ。」
そして美玖は、俺の格好を見てクスっと笑った。
「なんか今日の悠真さん。いつもと違うみたい。」
「ああ、いつもは医療用のシャツを着ていたからね。」
俺は美玖のコンサートの為に、淡いブルーのワイシャツにネイビーの落ち着いたトーンのネクタイをし、その上に白衣を羽織っていた。