深夜2時、コンビニにて。
***


──そして今、湯川楓(ゆかわ かえで)はひとり、深夜のコンビニにいる。

浮かれてた自分がバカみたい。
あんなクズだったなんて。
もう、もう……!!
ばかばかばか!!

ヤケだ。
ヤケ酒だ。深夜なんてそんなの知るか。
飲んでやる、食ってやる、忘れてやる、あんな男!!!!

お酒、カップラーメン、ポテチ、スイーツ――現実逃避のフルコースをカゴに詰め込む。
そしてレジにドン。

「タバコ、七番ください」

その瞬間、

「……ぷっ」

吹き出す店員。

「……は?」

怪訝な顔で、見上げると、目の前には、めちゃくちゃイケメンがいた。
ちょっ、待って。
夜勤のコンビニに存在していいレベルじゃない。
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