用済みだと捨てたのはあなたです、どうかおかまいなく~隣国で王子たちに愛されて私は幸せです~
「殿下は本当にお優しいのですね。脱輪したなどと見え透いた嘘を信じて差し上げるなんて」
「嘘は申しておりません」
「ふん、どうかしらね。どうせまた草に夢中になって殿下との約束を忘れてたに違いありませんわ。殿下、腹違いとは言え、妹の私からもお詫び申し上げます」
「よい。こうしてシェリーが相手をしてくれるからな」
「もちろんですわ。草のことにしか興味のないお姉さまでは、殿下の話し相手は務まりませんもの」
「シェリーは容姿も性格もとても愛らしいな。このピンクの髪も素晴らしく美しいし、一緒にいるだけで気分が明るくなる。エレインと二人きりのお茶会は息が詰まりそうだったが、こうしてシェリーと出会えただけでも儲けものだ」
「まぁ、嬉しい!」
いちゃつく二人に辟易しつつも、シェリーのおかげで話がそれてほっと胸をなでおろす。
正直に言えば、シェリーの言う通り、ハーブにしか興味のないエレインに、ダミアンを楽しませるだけの話術は持ち合わせていないので、こうしてシェリーがダミアンの相手をしてくれるのは、エレインにとってはありがたかった。
最初の二回のお茶会も会話が弾まず気まずくて、ハーブの相手をしていればあっという間に過ぎる一時間も、まるで永遠に続くかと思われたほど。
ダミアンもダミアンで、口を開けば自慢話しかしないものだから、エレインも「素晴らしいですね」「さすがですわ」の二種類の相槌しか打っていなかった。
(そもそも、私に殿下の婚約者なんて荷が重すぎるのよ)
そのうち、家格のつり合いが取れた貴族に嫁ぐのだとばかり思っていたのに、いきなり王太子の婚約者だなんて。
それになにより、今のエレインには時間が足りなさすぎた。
ダミアンとお茶を飲む時間やダンスのレッスンをする時間があるなら、ハーブの栽培や研究・開発に時間を割きたいのが本音だった。
「嘘は申しておりません」
「ふん、どうかしらね。どうせまた草に夢中になって殿下との約束を忘れてたに違いありませんわ。殿下、腹違いとは言え、妹の私からもお詫び申し上げます」
「よい。こうしてシェリーが相手をしてくれるからな」
「もちろんですわ。草のことにしか興味のないお姉さまでは、殿下の話し相手は務まりませんもの」
「シェリーは容姿も性格もとても愛らしいな。このピンクの髪も素晴らしく美しいし、一緒にいるだけで気分が明るくなる。エレインと二人きりのお茶会は息が詰まりそうだったが、こうしてシェリーと出会えただけでも儲けものだ」
「まぁ、嬉しい!」
いちゃつく二人に辟易しつつも、シェリーのおかげで話がそれてほっと胸をなでおろす。
正直に言えば、シェリーの言う通り、ハーブにしか興味のないエレインに、ダミアンを楽しませるだけの話術は持ち合わせていないので、こうしてシェリーがダミアンの相手をしてくれるのは、エレインにとってはありがたかった。
最初の二回のお茶会も会話が弾まず気まずくて、ハーブの相手をしていればあっという間に過ぎる一時間も、まるで永遠に続くかと思われたほど。
ダミアンもダミアンで、口を開けば自慢話しかしないものだから、エレインも「素晴らしいですね」「さすがですわ」の二種類の相槌しか打っていなかった。
(そもそも、私に殿下の婚約者なんて荷が重すぎるのよ)
そのうち、家格のつり合いが取れた貴族に嫁ぐのだとばかり思っていたのに、いきなり王太子の婚約者だなんて。
それになにより、今のエレインには時間が足りなさすぎた。
ダミアンとお茶を飲む時間やダンスのレッスンをする時間があるなら、ハーブの栽培や研究・開発に時間を割きたいのが本音だった。